2009年5月28日木曜日

魔法の薬?!第2弾

こんにちは。
受付Fです。
今日は「魔法の薬?!第2弾」ということで、またまた身内ではやりの
ピールソープを紹介します(^_^)v

きめ細やかな泡立ち・・・

 
鼻の黒ずみまでとれ・・・
にきびも出来にくく・・・
一度使ったらやめられない・・・(受付談)

そんなピールソープはいかがでしょうか?
希望される方は、木曜日午前診の皮膚科外来へ是非お越しください。

  

なお、保険治療対象外となりますので、全額自己負担となりお値段は、2,000円です。

投稿者:受付嬢F



2009年5月24日日曜日

新型インフルエンザに動揺しない為のエビデンス その③


新型が流行すると青壮年層の被害が甚大となるのには理由があります。


☆★☆この前診察で「あれは若い人しかうつらないんでしょ?」って言っていた高齢者の言うことはなまじっか嘘ではなかった?!☆★☆




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1918年から大流行したスペインかぜでは青年・壮年層を中心に世界中で4000万人の死 亡者が出ました。今回の新型インフルエンザでも初発地のメキシコでは高齢者に被害が 少ない一方で若年層に大きな被害が出ています。我が国ではこれについて、若年層では 炎症反応が過剰に発現してサイトカインストームによる被害が拡大するためとの見解も あります。しかし、スペインかぜだけでなく、その後のアジアかぜや香港かぜの際にも 初期には若い年齢層に被害が多く見られ、数年後に被害は高齢者中心に移行することが 観察されています。 

高齢者の多くは過去に型の変異したインフルエンザの洗礼を何度も受けたため免疫の メモリーがありますが、若年層ではそれが乏しいため新型が流行する初期には被害が甚 大となるものの、数年して若年層の多くが免疫を保持するようになると全年齢層がほぼ 等しく免疫を保持するようになり、その結果、相対的に抵抗力の弱い高齢者に被害の中 心が移って行くと考えられています。例えば、スペインかぜでは、高齢者の死亡が少な かったことが報告されています2)が、1873年以前に同じH1 サブタイプの流行があったと 推測されています8)。また香港かぜでも、当時77歳以上の高齢者では死亡が少なかった のですが、それは1892年以前のH3 サブタイプの流行の影響と考えられています2)。 

今回のS-OIVにおいても、高齢者の感染者、重症者が少ないことが注目されています。 いずれにしても、来るべき新型インフルエンザの蔓延期には通常の季節性インフルエン ザの場合に加えて若年層のインフルエンザ患者が多数発生して医療機関を受診するよう になることが予想されますので、その対策が必要です。 

2) Richard SA, Sugaya N, Simonsen L, Miller MA, Viboud C : A comparative study of the 1918-1920 influenza pandemic in Japan, USA and UK: mortality impact and implications for pandemic planning. Epidemiol Infect. 2009;12:1-11. 


8) Miller MA, Viboud C, Balinska M, Simonsen L: The signature features of influenza pandemics ― implications for policy. N Engl J Med. 2009;1056:903-6. 



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新型インフルエンザに動揺しない為のエビデンス その②


新型インフルエンザは、いずれ数年後に季節性インフルエンザとなって誰でも罹患 しうる病気になってしまう。

☆★☆ なるほど、ということはこのパニックが終わっても手洗いやうがいはしばらくは習慣づけた方がいいって事だな。 騒ぎがおさまった今年の秋以降も個々の自己管理は必要だ! ☆★☆

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 今回のS-OIVが出現・流行する以前のわが国では、来るべき新型インフルエンザでは高 病原性鳥インフルエンザ(H5N1)がいずれヒト-ヒト感染性を獲得して主役をなすという 想定が支配的であったことや、数年前のSARSで被害が甚大であったことの影響から、ど のようなものが出現しても新型インフルエンザは死亡率の高い感染症であり、可能な限 り罹患を避けるべき疾患であると大多数の国民から思われてきました。しかし、過去の どの新型インフルエンザでも、出現して1~2年以内に25~50%、数年以内にはほぼ全て の国民が感染し、以後は通常の季節性インフルエンザになっていきます。現在流行して いる香港かぜもこのようにして季節性インフルエンザとなった歴史を持っており、今回 のS-OIVもやがては新たなH1N1亜型のA型インフルエンザとして、10年から数十年間は流 行を繰り返すと見込まれます。すなわち、今回の新型インフルエンザ(S-OIV)の罹患を避けることは難しいのです。例えば、1957年のアジアかぜ出現時、全国の保健所職員と 家族を調査したところ7)、同年5月から7月の第1波で26%、9月から11月の第2波では30% が罹患したことが明らかにされています。アジアかぜの流行が始まってからわずか半年 間に56%が罹患発病したのです。特に、小児では80~90%が罹患したことも分かってい ます。しかし、アジアかぜはその後通常の季節性インフルエンザとなり、1968年の香港 かぜに代わるまで毎年流行しました。その香港かぜも最初は新型でしたが、今では季節 性インフルエンザとなっています。 

7) 福見秀雄、後藤敏夫、平山 雄、草野信男:アジアかぜ流行史.東京: 日本公衆衛 生協会; 1960 

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新型インフルエンザに動揺しない為のエビデンス その①



新型インフルエンザについての処理しきれない多大な情報がメディアを通じて発信され、国家も通常でない対応で国民は右往左往に振り回され状態です。今回の新型インフルエンザに限ってはもう少し冷静になるべきです。

冷静になれっていわれても・・・。テレビでは宇宙服のような防護服を着た検閲官、医者が・・・。一般市民はマスクもろくに手に入らないのに・・・。




去る5月21日に日本感染症学会より一般医療機関における新型インフルエンザの対応についての緊急提言が発せられました。
どれも感染症における専門的見知から今回の新型インフルエンザに対する根拠のある提言だと思われます。

その中で一般国民も是非とも知っておいて欲しい根拠をもとにした情報を紹介します。


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① 過去の我が国における新型インフルエンザ流行の実態から学んでください 

新型インフルエンザが蔓延するとわが国では32万人から64万人が死亡すると厚生労 働省が試算していますが、これはスペインかぜの致死率を1~2%として、推定患者数が 3,200万人(人口の25%)と考えられるので、掛け算して出した数値です。最近の報告 2) では、スペインかぜは日本国内で1918年から1920年にかけて2回流行し、48万人の 死亡者が出たことが明らかとなりました。これを現在の人口に外挿・敷衍すると108万 人の死亡となり、和歌山県や香川県などの一県分の人口に相当します。スペインかぜは 20世紀最大の疫病と言われてきたことがよく分かります。しかし、当時はインフルエン ザウイルスの発見(豚から1932年、ヒトからは1933年)前であり、二次感染として多 い細菌性肺炎の治療薬である抗生物質が実用化される(1941年のペニシリンG)よりは るか前の出来事です。 

インフルエンザがウイルス感染症であることが分かってから、及び抗生物質が実用化 されてからの新型インフルエンザ(1957年からのアジアかぜ、1968年からの香港かぜ) では我が国でずれも4万人~7万人が亡くなったと報告されています3)。香港かぜは、 1968年~69年の第1波では2万人程度と死亡者数が少なかったものの、翌年の第2波で 5万人を超える大きな被害が出ています。現在の人口に外挿・敷衍すると8万人から9 万人の死亡者となり、比較的軽かったと思われがちな香港かぜは実は大きな流行であり、 国民や社会への影響は大きく、特に当時の医療関係者の苦労は相当なものであったと思 われます。 
今回の新型インフルエンザ(S-OIV)が今後大流行した場合、わが国の死亡者数や死亡 率が香港かぜの場合を大きく超えるようなことはないと思われます。しかし、これまで 流行してきた季節性インフルエンザでは毎年1万人前後の死亡者が出ていて4,5)、医療現 場ではその都度多忙を極めていますから、数万人の死亡者が出る流行が起これば入院ベッドが不足し、人工呼吸器や救急車が足りない、病院や診療所の外来は混雑を極めるな ど、準備の不足は医療現場の大混乱となって現れるのは必至です。 

ところで、スペインかぜ当時の死亡者の大多数は発展途上国に集中しており、英米の 死亡者数は少なかったことも知られています。日本の全人口に対する死亡率は0.87%、 英国0.3%、米国0.6%、シンガポール1.4%、インド4.4%と報告されています。当時 のわが国はまだ発展途上国から完全には脱していなかったため、死亡者数が英米に比べ てやや多かったと考えられています。こうしたことから、新型インフルエンザによる死 亡は、各国の経済状態の反映、あるいは医療水準の反映といわれています6)が、日本は、 現在、スペインかぜ当時とは、全く異なって経済や公衆衛生の向上は著しく、個人の栄 養・感染防御能も著しく向上しております。また、インフルエンザの迅速診断とノイラ ミニダーゼ阻害薬による治療では圧倒的に世界をリードしており、日本で確立したイン フルエンザの診断と治療を生かすことができれば、新型インフルエンザの被害を大幅に 制御することが可能と思われます。 
また、20世紀の新型インフルエンザは、国内では、すべて2回の流行を起こしている事 実を理解して対策を考えることも重要です。世界では、時に3回の流行も記録されていま す。前述のごとく、スペインかぜは1918~19年の大規模な第1波、1919~20年のやや規 模の小さな第2波と2回流行しました。アジアかぜは、1957年春の第1波、秋の第2波とや はり2回流行しました。香港かぜでは1968~69年の第1波は小さな流行でしたが、翌1969 ~70年に大きな第2波の流行となりました。ですから、最初の流行が小規模に終わっても、 決して油断は出来ないのです。今回の新型インフルエンザ(S-OIV)が、現在は症状も軽 く、患者数も比較的に少なくても、今年の秋か、冬に大きな流行になると専門家が警戒 しているのは過去の大流行の事実からです。 
  1. CDC: Hospitalized patients with novel influenza A (H1N1) virus infection --- California, April – May, 2009. MMWR.2009(May 18);58:1-5. 
  2. Richard SA, Sugaya N, Simonsen L, Miller MA, Viboud C : A comparative study of the 1918-1920 influenza pandemic in Japan, USA and UK: mortality impact and implications for pandemic planning. Epidemiol Infect. 2009;12:1-11. 
  3. Viboud C, Grais RF, Lafont BAP, Miller MA, Simonsen L: Multinational impact of the 1968 Hong Kong influenza pandemic: evidence for a smoldering pandemic. J Infect Dis.2005;192:233-48. 
  4. 高橋美保子、永井正規:1987年-2005年のわが国におけるインフルエンザ流行による超過死亡―性別、年齢階層別、死因別死亡による推定-. 日衛誌.2008;63:5-19. 
  5. 国立感染症研究所感染症情報センター:インフルエンザ超過死亡「感染研モデル」 2002/2003シーズン告.IASR.2003;24:288-9. 
  6. Murray CJ, Lopez AD, Chin B, Feehan D: Estimation of potential global pandemic influenza mortality on the basis of vital registry data from the 1918-20 pandemic: A quantitative analysis. Lancet.2006;368:2211-8. 
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By 院長




2009年5月21日木曜日

母の日



みなさまこんにちは。

近頃は、新インフルエンザで騒がしいですね。
私ごとですが、先週の日曜日の母の日に子供たちがカーネーションを送ってくれました。子供たちからのプレゼントはなんでもうれしいものですが、母の日というのは特別な感じがするのは、私だけでしょうか・・・どんなにしんどくてもふっとんでしまいます。
ところで母の日の由来ってご存知ですか?母の日の母国は、アメリカだそうです。ある女性がとても母親のことを敬愛して、母親を敬う気持ちだけは世の中に残したいと思い、母親のための祝日を設ける運動を開始したそうです。その思いは、確かに現代にも受け継がれていますよね。

2009年5月18日月曜日

新型インフルエンザと個人に求められる情報整理



先週末からこの週明けにかけて新型インフルエンザの急激な変化があり色々な情報が飛び回ってます。
当田中外科外来も何時になく閑散としています。

当院では本日緊急会議を開き情報の確認と行政指導下における現在での管理対策の確認をしました。
現行政指導下においては前のブログでは海外旅行歴の方が対象でしたが海外渡航歴に限らずに38℃以上の熱発がありインフルエンザ様症状がある方は下記シェーマの流れで進みます。
余談になりますが今回の行政通達上はノーマークになるはずの海外渡航歴のない神戸の高校生に新型インフルエンザを疑いPCR検査を公的機関に依頼し国内発生第1号を拾いあげた医師の感覚には敬意をはらうべきだが余り知られていない。 もしかしたら近畿地方において感染者は爆発的に増えていたかも・・・




殆どの患者様がマスクを着用して来院されてますが中には今回のインフルエンザは年寄りにはうつらないとの全く根拠のない情報を信じている人や大変怯えているが情報が整理できずにいる人等様々です。


ここでもう一度確認を!

現段階において日本の政府と地方自治体、医療関係者、国民一般、すべて共通に認識する点があります。(あくまでも現段階での話です。)

  1. 今回の新型インフルエンザの感染力は、普通の季節型インフルエンザと同様にかなり強い。
  2. 諸外国の事例や、日本の4名の例も詳しく検討するが、病原性は比較的穏やかで多くの感染例は軽微に回復している。今のところ日本の症例も例外でない。
  3. タミフルが有効である。冷静に対処して、過度に不安になる必要はない。
  4. しかし外国の例を分析すると、基礎疾患がある人たちを中心に重篤化し、一部が死亡する例が報告されているのでそれに対しては注意を要する。
若い人が亡くなると一人でもニュースになりますが季節性のインフルエンザでも基礎疾患のある高齢者を中心に1年に1万人ぐらいの方が亡くなる事実も知っておくべきです。

我々個人にできることは?
個人における感染防止策の徹底は極めて重要です。
  1. 手洗い
  2. 人込みでのマスク着用などせきエチケットを守る。屋外等の開放空間では、相当の人込みでない限りマスクをあえて着用する意味はないが、閉鎖的な空間ではマスクを着用することで、周囲のせきや飛沫での感染を予防できる。)





一番恐いのは不確実な根拠のない情報により集団心理が働き冷静でない行動をとる事です。もしかするとこの方が新型インフルエンザより驚異でこれに対しては個人の情報整理と行動以外は特効薬はありません。何かが起こると沢山の情報が錯綜します。 それに振り回されない冷静な行動と情報整理を今一度確認しようではありませんか?!

By 院長



2009年5月17日日曜日

春の懇親会と送迎会

新型インフルエンザブレーク直前の16日(土曜日)にクリニックスタッフの懇親会と受付T嬢の送別会の宴が催されました。

最近は何かと法人全体での飲み会が多かったため1Fクリニックスタッフのみでの飲み会は久々です。 


大変楽しい時を過ごしました。

その後、場所を移してカラオケBOXへ行くと2F介護スタッフも当日は宴会をしており合流、2部屋借りてやっておりましたが次第にごちゃまぜ状態に・・・

  

定期的な交流会と懇親会は大事だと思いました。

さあ、次の催しは・・・・




2009年5月7日木曜日

ゴールデンウィーク v(^▽^)v


みなさんは、この連休はどう過ごされましたか?
私は、和歌山県田辺市にある、旧小学校の校舎を利用した、農家レストランや都市と農村との交流施設のあるところへ行ってきました。
この地域は古くから、みかん、ウメの栽培を中心に農業の非常に盛んだということもあり、一番の楽しみでもある食事は、スローフードでした。 ランチのバイキングは開始1時間前で、長蛇の列でした。
帰りは、大渋滞に巻き込まれながらも、楽しい旅行になりました。


BY 受付


2009年5月1日金曜日

発熱相談センター

ニュースでは「豚インフルエンザ」についての報道にあふれかえっています。
4月30日早朝に世界保健機関(WHO)の緊急会合によりこれまでのフェーズ4からフェーズ5への移行宣言がありました。





発熱などの不安がある人は感染の広がりを防ぐため、すぐに病院には行かず、保健所などに設置された「発熱相談センター」に連絡するよう厚労省は呼びかけています。

大阪府(枚方市)での新型インフルエンザの発生に伴う発熱情報センターの設置

相談電話:
大阪府本庁: Tel 06-6944-6791(専用回線) 24時間
枚方保健所 Tel 072-845-3151 午前9時から午後6時まで


私たちが今注意すべきことは?


  • 現在のところ、日本国内で豚インフルエンザの患者は発生していません。正確な情報に従い、冷静に行動することが大切です。
  • メキシコやアメリカのカリフオルニア州、テキサス州、カンザス州からの帰国者で発熱や咳などインフルエンザ様症状が見られ、不安な方は、まず最寄りの保健所に電話で相談してください。

インフルエンザに感染しないためには、次のことに注意してください。

  • 大勢の人が集まる場所には、なるべく行かないように
  • 外出時にはマスクを着用するように
  • 積極的に手洗いやうがいを行なうように
ここ もご参照

By 院長