2009年8月27日木曜日

介護認定審査会

本日は介護認定審査会の日、クリニックでは午前診の終了後9月から導入する電子カルテのオリエンテーションと言う大事な業務があり、非番職員もそのためにわざわざ出勤している中、後ろ髪を引かれながら枚方市役所に出向してきました。


介護認定審査会とは要介護認定と認定有効期間を決定する会議で合議体という医師歯科医師薬剤師保健師介護支援専門員精神保健福祉士社会福祉士介護福祉士理学療法士作業療法士言語聴覚士などからの5人で構成される組織で枚方市の場合、医師が合議体の委員長を務めていて通常1回の認定会議で35人の介護認定を行ってます。


たいていの場合は主治医意見書、認定調査報告書からのデータがコンピューターで一時判定され介護度もほぼ妥当と思われスムーズに流れるが、現在必要な介護サービスを受けている人が介護度が低くなることで利用介護サービスを減らせなければならなくなった場合や介護認定の申請をしたのに書面からは元気とは言えないのに非該当になってしまう場合はすごく気を使います。 

   認定委員はその人のバックグラウンドや年齢に流されては行けないのだが・・・例えば

  • ぼちぼち歩け、認知もほぼ無い90才代で独居の男性が非該当に・・・
私情→ 今まで受けていたヘルパーが利用できないなんて、この人食事できるのかな?急変時は、誰か気付いてくれる人がいるのかなあ?孤独死なんて最近多いし・・・

  • 癌の末期で余命あと2ヶ月ほどで新規申請、でも今は歩いて通院しているので当然介護認定にはかからず。
私情→ この人の1ヶ月後を考えると・・・これから色々な支援や介護が必要となってくるはず、そのために申請したはずなのに・・・

一次判定を覆すにはそれなりの根拠のある理由が必要で独断ではかなわないのでこれまた大変! 神経を使う仕事です。 主治医意見書と調査報告書からのみの情報で全く知らない人を頭の中の空想でイメージを作り本当にサービスが必要と思われる人には正義を発揮しています。 いいふうになれば空想の人は脳裏でニコって笑ってくれてます。



By 院長