2007年6月24日日曜日

良い医療機関の条件って?



ある医療機関の評価サイトに良い医療機関を見極める一つの手段としてその医療機関の診察室に入って患者用のイスを見るだけでその医療機関の患者様に対する接遇度ましてやその医療機関の姿勢がわかると書いてあった。何でも医者よりお客様である患者用のイスの方が豪華?で無ければならないとの事だ。(う〜ん、なるほど)

写真は、当院の患者用のイスです。ちなみに医者用のイスはと言うとよくオフィス家具で見かける背もたれ肘かけ付きの普通のイスで確かに患者用のイスと較べると豪華だ。( これはヤバイ ^_^; )

あくまでも私的意見だが心療内科や精神科ならそれでも良いと思うが、このシンプルなイスは邪魔な肘掛けが無く思う存分肩を含めた上肢の可動域の検査ができる、邪魔な背もたれも無いので背中や腰の診察や処置も老若男女を問わず患者様の肩をクルッと押すだけで回転してじっくりと診察できる。
また何故か子供はこのイスを見ると10人中9人までが狂った様に手で回転して遊び出す。これがまた子供の肘内障をはじめとした上肢の痛みの有無や快復度の指標になり診療の手助けになる。

患者様に社長の様な豪華なイスに座ってもらったら背中を見るだけでも一苦労、内科の先生なんぞ背中に聴診器を当てるために患者様に行儀の悪い子供の電車座りをしてもらわなくてはならなくなる。

勤務医の頃は、手術、回診と立ち仕事が主だった私の仕事も今は殆ど診察室の机の前に座りっぱなし・・・そんな訳で良い医療機関にはれでないけど当院においての診察室のイスはこのままにさせて下さい。ご理解の程を

by 院長