2010年10月15日金曜日

日本精神科救急学会


昨日第18回日本精神科救急学会に行ってきました。うん、精神科?と思われるかもしれませんが当院は長年大阪府立精神医療センター(旧中宮病院)で起こった外科的なトラブルのフォローをさせてもらっているんです。
精神疾患で例えば手首を切ったとか病棟で転倒されたとかの初期治療を協力させてもらっています。
私にとっては当たり前のことですが同センターからすると結構大変で精神疾患のある方が身体のトラブルを起こすと(これを精神科身体合併症というらしいです。)受け入れてくれる医療機関がなかなか無く難渋するとのこと。  その問題をテーマに「精神・身体複合救急ケースにどう対処するか?」とのシンポジウムがありそのプレゼンテーターの一人として参加させて頂きました。



この学会のサブタイトルが「本音で語ろう、精神科救急」だったので本音で発表させて頂きました。


私が田中外科に来てから14年間の取り組みや精神疾患患者を個人クリニックで診ていく上での問題点や悩みを本音で投げかけ次から次へと苦慮した症例、本来なら入院になるが精神疾患故に引き受け先がないため当院で手術した症例、患者の理解不足により油断したすきに失敗に終わった症例等や精神科患者を一般整形外科医が診る難しさ、当院で取り組んでいるあえて褥瘡の手術療法の紹介等をさせてもらいました。 

その後、シンポジウム。。。


他のシンポジウムの先生方は、大学病院の方や三次救命センターの方で毎日自分の命を削って人の命を守っておられる立派な先生ばかり、話の内容も救急システムも構築とか救命の問題等の私からみると雲の上の話、一方私は救急車も関係なければ命にも関係ない話。 かなりのギャップを感じましたが結構大盛況で会場からも私への名指しの質問もして下さり有り難や!

会が終わってからも2,3人の見知らぬ方から大変面白かったとのお言葉ももらえました。

久々の大役で今年の5月からつっかえていた無形のストレスがようやく終わりました。
終わってみるとそれなりに充実感もあり、たまには学術系にも力をいれようかな?と思いました。

出番が終了した1時間後の5時には生中片手に完全に抑制がとれていました。おそらくあのまま飛行機にのればハワイに行ける時間かけて飲食、おかげで今日はややhangoverです。


By 院長