2007年10月18日木曜日

懐かしい病院

 本日の木曜日、大阪府医師会の主催する勉強会に行ってきました。(勉強といっても私の専門の整形外科とは違う形成外科、皮膚科の勉強です。)
会場は、八尾の八尾徳洲会病院でありました。 実はこの病院は16年前に私が大学病院で一年間の修行(大学では手術時の足持ちと注射しかしていない?!)を終えて初めて出向した病院ですごく思い出の多い病院なのです。当時医者としては右も左も上も下も何もわからず(今もですが)でもあたふたしている時間も無く、外来、回診、救急患者や手術、それらの勉強で精一杯なのに英語論文の抄読会(英語の医学論文を読まされ発表する会、しかも週一回廻って来る)と目まぐるしい日々を過ごしました。 でも至れり尽くせりというか病院の最上階に下級医の部屋が個室で用意されていて食事もついてました。(=生活には困らせないから下級医は帰らなくていいよという暗黙の拘束?) そんな環境に入って一月に11回も外科系の「ファーストコール」(将棋の ''歩'' みたいなもので救急患者が来たらまず一番に出て行って戦う役、もちろん手に負えなかったら次の先輩医師が出て行く、それでも駄目なら一番偉い当直医の出番、一番偉い当直医=寝れるという弱肉強食)という当直をさせられました。 非番の時は非番の時で緊急手術が入ったら訳もわからず麻酔医としてかり出されたりと散々! おかげで赴任後3ヶ月間は病院の敷地から一歩も出ずにもうろうと過ごしました。

でも面白いもので約一年後には、自分は何でも出来るんだ!(今思うと超勘違い!)と自信に満ちて赴任を終えた病院でした。

あの頃を思い出すとつらくて以後本日まで15年ほど寄りつきもしなかった病院ですが外観、院内はあまり変わっていないのですごく懐かしかった。でも病院の周りの飲み屋も美味しい飯屋も周りの地理も全く記憶に無い!

来年には近くに新病院として移転するそうだ!母校が無くなるようで少し寂しいかも・・・ 今となっては良い思い出。

by 院長