2008年8月25日月曜日

レントゲンーフイルムレス化

最近の医療はIT化が目まぐるしい。 大きな病院では当たり前かもしれないが電子カルテは当たり前だし、レントゲンも以前の様なフイルムでは無くフイルムレスモニターが一般的。

このレントゲンも進化が目まぐるしい。 10年前はいわゆるアナログ写真で感光フイルムを現像液で現像するシステムだったのに 最近ではデジタルカメラの様に感光ではなくデジタル信号をプリントアウトするいわゆるデジタルレントゲンシステムが一般的になった。 そしてこの2,3年は資源問題等の影響もありいわゆる無駄なフィルムから電子保存によるシステムを国が推奨してきている。 

当院も少し遅れをとりましたがフィルムレス化システムを導入。
今まで2段あったシャーカッセン(レントゲンを映し出す蛍光灯の入ったスタンド)の下段一台を除去しその代わりに大きな30インチモニターを設置、ご覧の様になった。



感想は? 

いずれのシステムにせよ、結局読影するのはアナログの人間なのでそれに係わる要素が大きいがまずまずの綺麗な画像が得られる。またデジタル特有の画像を拡大したり色々な細工ができるのでより沢山の情報が得られそうな気がする。 スタッフには多大なレントゲン袋の整列、整頓をする任務がへって楽になった?

一番危惧していた患者様の説明、システム導入による診察の流れにも全く影響無さそうだ?!



しかし、これだけ急速にIT化が進むと困ったことも・・・設備投資と維持管理が大変、データ紛失、流失が無いように導入と同時に必ず業者のメンテナンスという付帯がついてくる。 当院内にはコンピューターだけでも約20台ほどある。 レセプトコンピューター、薬剤管理コンピューター、検査専用のコンピューター、掲示専用のコンピューター・・・ レントゲンにまつわるコンピューターだけでも5台、購入時には何時も最新のマシンを導入するのだが2,3年の間にスペックが古くなりトラブルも出てくる。どれだけ大事に使っても時代の流れには勝てないし踏み入れてはならない泥沼にはまった感じ、シャーカッセンは何十年でも蛍光灯を交換したら使えるのに・・・ でもコンピューターは無くてはならないものだし?!

現在我が国は電子カルテ化も推奨中でこのままだと診察机には、レントゲン、カルテ、プライベートと3つのモニターと睨めっこの毎日になりそうだ? 昔人類が描いた未来予想が着々と現実化していっている気がする?! 生身の人間が使用するとの前提を無視して・・・

私の字も輪をかけて下手になる一方である。 良いのか悪いのか考え物です?!
それにしても時代について使いこなしている理事長先生は偉いなあ。


By 院長