2009年7月1日水曜日

ほんまもんのGodからの贈り物

本日、何時ものように午前診を終え昼休みに入ろうとした時に小包が届いた。



誰?と送付先を確認した途端、「Oh my Gosh!] 直立不動。 な、なんと日本の手の外科の重鎮である山内裕雄先生からであった。 何はともあれこれは凄い事なのである。どう凄いかと表現するとRock好き少年にミックジャガーから、野球少年に松井から突然送りものが来たのと同じくらいの感動なのです。


山内先生と言えば順○堂大学整形外科の名誉教授で日本の手の外科ではパイオニアの一人、日本整形外科学会理事長、世界的にも国際手の外科学会連合理事長をされ日本はもとより世界の頂点に立ったスーパードクターなのです。 
私からみると本当に雲の上の存在。 

何故その様な立派な先生が私に?きっかけは2年前.....

日本手の外科学会に手の外科専門医が発足され第1回目だけは暫定処置として試験ではなく一定の条件とレポートによる書類審査のみで認定されるとのこと。 当時アメリカにまで手の外科を勉強に行かせてもらい明けても暮れても「て」「手」「hand」と手の外科漬けになっていて一定の条件を満たしていた私は今まで経験した色々な分野の症例を指定数レポートをまとめ申請した。 ・・・ しかし結果は不合格(-_-#) 理由は投稿論文が1つ足りないとのことだった。もっとショックだったのは何でも500数名が申請し2名しか不合格になっていないこと(^_^; 

くやしくて私は当時あるMLに「手の解剖もろくに知らない他分野専門の整形外科医師が認定され自分みたいに手を専門にしてる者が落ちる制度はおかしい。」みたいな今から思うと何様?的な恥ずかしい投稿をしてしまった。
偶々、山内先生がそのMLのメンバーで直ぐに私個人宛にメールを下さった。 「先生の気持ちは十分にわかるので自暴自棄になって錯乱している私を放っておけない。また、こんな些細な事で先生に手の外科が嫌いになって欲しくない。論文専門医》よりもちゃんと手を治療できるという気概が大切で専門医を取ったところで何も変わらないのだから引き続いて手術にも頑張りなさい etc・・・」等の暖かいお言葉だった。 

以後、山内先生は「Y○N通信」という大変面白い徒然に書かれた定期メールを発信されていて定期的に送って下さってます。その内容の本を作られわざわざ今回送って下さった次第なのです。(私なんぞにもったいない・・・)

 

本の中には直筆のサインと手紙まで・・・ 


山内先生のおかげで今は専門医に対する執着は無く、今でも手の外科は好きでねちっこくやっています。今年も学会に行かせてもらえましたし・・・  一番感銘を受けたのはこのスーパードクターの人間性で本当に尊敬に当たる先生です。 若輩者の私も爪の垢を煎じてもらい見習わなければ・・・


徒然に・・・
By 院長