2010年2月8日月曜日

電子カルテ ≠ エコ?

国の医療における電子媒体による記録(いわゆる電子カルテとかデジタルレントゲン等)の推奨の目的は? 情報をデーター化してそれを操作、管理しやすいようにするのが国の大きな目的だが環境問題に対応したペーパーレスによるエコが大儀です。

確かにレントゲンはフィルムレスになりデーターとして記録できるのであの下敷きのようなフィルムと莫大な保管場所がいらなくなりいくらかわかりませんが十分ecoに貢献できている様な気がする。

しかし、電子カルテは?

以前の紙カルテ時代はこの2号用紙というA4サイズの紙に記録していたので初診の方や変化がある患者様は別として、投薬目的とか創処置等の患者様の場合は記載内容も少なくそんなに幅をとらないのでこの1枚裏表で十分診察内容が記録でき、各種指示系もこのカルテを共有化して確認印を押す等で十分確認ができ、考えようによってはかなり合理的なシステムとecoでありました。


ところが電子カルテ運用により消費される紙の量は半端じゃない! レントゲンを撮る度、注射をする度にA5の紙が一枚、採血をするたびにA4の紙が片面印刷で数枚とプリントされ各指示書、確認書、記録として排出される。
その様な結果昨年から当院のだいたいの紙消費量が増大したった一月でA4紙5000枚、A5紙5000枚の計10,000枚に達しております。(下の写真のような大きな箱2箱を消費している。年間で24箱!!!!)
いらない紙がでるが個人情報が書いているので厳重にシュレッターするのみ・・・。
殆どの電子カルテは当院と同じように紙ベースで指示が飛んでいるはず。ということは電子カルテの普及により紙の消費は莫大に!!! 紙が無くて地面に字を書いて勉強している国もあるというのに・・・・  まさに時代の逆行現象が起きている。

せめて、個人情報のない廃紙のリサイクルだけは考えないと・・・ 地球が可愛そう!



↑この箱の中に500枚の紙がの束↓が10個入ってます。



1ヶ月でこの箱↓を2個使います。



1年でこの箱↓を約24個使います。




By 院長